Sitecore には開発効率、運用などで活用できるコマンドラインツールを提供しています。今回は、このツール、Sitecore CLI のインストール手順を紹介します。
Sitecore コマンドライン インターフェイス
コマンドラインインターフェイスの使い方に関しては、以下のサイトでヘルプの文書を提供しています。
また、下記のブログでも検証手順を紹介しています。
上記の記事と異なり、すでに Sitecore CLI はこのブログ記事掲載時点では 4.1.0 がリリースされています。
今回は 4.1.0 をこのブログで紹介します。
前提条件
Sitecore CLI 4.1.0 は以下の環境で利用することができます。
Sitecore 10.1 and 10.2 と組み合わせた利用
Sitecore Management Services をインストールする必要があります
.NET Core 3.1- PowerShell
Sitecore CLI NuGet Package のサイトに行くと、.NET Core 3.1 がターゲットだということを確認できます。

インストールの準備
Visual Studio などをすでにインストール済みであれば .NET Core 3.1 がインストールされているとおもいますが、インストールをしていない場合は以下のサイトからモジュールをダウンロードすることができます。

これで動作環境が整いました。
インストール
Sitecore CLI はプロジェクトごとにインストールすることを推奨としています。これは、対象となる Sitecore のバージョンによって Sitecore CLI のバージョンが異なることがあるためです。このため、今回はローカルのプロジェクトにインストールをするという形です。
cd <project folder>
dotnet new tool-manifest
dotnet nuget add source -n Sitecore https://sitecore.myget.org/F/sc-packages/api/v3/index.json
dotnet new tool-manifest を実行することで、.config フォルダが作成されます。dotnet nuget add source -n Sitecore に関しては、以前に一度実行している場合は不要となります。
続いて、コマンドをインストールします。
dotnet tool install Sitecore.CLI
これでコマンドがインストールされたことになります。

プロジェクトの初期設定
ここからはプロジェクトの初期設定を実行していきます。まず、Sitecore CLI コマンドの設定を開始します。
dotnet sitecore init
これを実行すると、いくつかのデータが追加されます。
.sitecore フォルダ
sitecore.json
.gitignore
.vscode\settings.json
Sitecore CLI のプラグインをインストールします。4.1 で用意されているのは以下の項目です。
Sitecore.DevEx.Extensibility.Serialization
Sitecore.DevEx.Extensibility.Publishing
Sitecore.DevEx.Extensibility.Indexing
Sitecore.DevEx.Extensibility.ResourcePackage
今回はシリアライズ、パブリッシュのプラグインをインストールします。
dotnet sitecore plugin add -n Sitecore.DevEx.Extensibility.Serialization
dotnet sitecore plugin add -n Sitecore.DevEx.Extensibility.Publishing

インストールしているプラグインを確認する際には、以下のコマンドで確認ができます。
dotnet sitecore plugin list

まとめ
Sitecore CLI のインストールに関して紹介をしました。ツールの使い方は別の記事で紹介をしますが、Sitecore CLI は今後ブログでも利用していきますので、なるべくインストールをしてください。