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Sitecore Cloud SDK および Sitecore Engage SDK の違い

PersonalizeCustomer Data Platform

公開日: 2024-10-11

今回は Sitecore Personalize と連携するための SDK として、Sitecore Cloud SDK および Sitecore Engage SDK の違いを確認していきます。

Sitecore CDP + Personalize と連携するための SDK について

Web サイトの訪問履歴から CDP として機能する Sitecore CDP と、そのデータを利用してパーソナライズをするエンジンの Sitecore Personalize を実装するにあたって、Sitecore では2つの SDK を提供しています。

Sitecore Engage SDK

この SDK を利用することで Sitecore CDP + Personalize の設定、運用が簡単になるように構成しています。対象としては Next.js 、React で作成されている Web アプリケーション、そして JavaScript を利用できれば問題ないため、ほとんどの Web サイトで利用することが可能です。

Sitecore Cloud SDK

これは Sitecore XM Cloud でホストされている Next.js アプリケーション向けに最適化された SDK となっており、JSS 21.6 以降で利用できるようになっています。

Cloud SDKとEngage SDKの比較表

上記の2つのツールに関しての比較表が以下のページで公開されています。

違いのポイントは以下の通りです。

  • Cloud SDK は XM Cloud で利用できるライセンスとして提供しており、Engage SDK は CDP + Personalize のユーザー向けにリリースしているツールとなります
  • Cloud SDK は XM Cloud + Next.js JSS 21.6 以降が対象となっています。
  • Engage SDK は Next.js 、React.js および Vanilla JavaScript Application を対象としています
  • Google Tag Manager といったツールで利用できるのは Engage SDK のみです
  • Form のイベントを取得できるのは Cloud SDK のみとなります
  • ただし、カスタムイベントのキャプチャはどちらで利用できます
  • Cloud SDK は XM Cloud のパーソナライズに対応しています

XM Cloud での Cloud SDK の実装

実際に、sxastarter のコードを参照しに行くと、標準で Cloud SDK が実装されていることが分かります。例えば Package.json を参照してみます。

TypeScript
  "dependencies": {
    "@sitecore-cloudsdk/events": "^0.3.1",
    "@sitecore-feaas/clientside": "^0.5.17",
    "@sitecore-jss/sitecore-jss-nextjs": "~22.1.3",
    "@sitecore/components": "^1.1.10",
    "bootstrap": "^5.1.3",

上記のように、sitecore-cloudsdk/events は標準でインストールされています。

必要に応じてパッケージをインストールしていく必要がありますが、各種設定は後日別のトピックで紹介したいと思います。

まとめ

今回は Sitecore CDP + Personalize で利用可能な SDK が2つ提供されており、それぞれどのような違いがあるのかを紹介しました。次回は XM Cloud と CDP + Personalize を両方契約している場合の動作について確認をします。

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