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Sitecore Send の email list の購読を Connect を利用して外部連携をする

SendConnect

公開日: 2024-08-19

Sitecore Send のメールリストの機能を利用して購読開始した情報を、 Sitecore Connect を通じて Excel に記録を残していきます。実際の運用としては CRM にアクティビティとして残すなどが標準的な使い方になります。

Sitecore Send の準備

今回は Sitecore Send もしくは Moosend を利用して、購読に関しての記録を残していきます。まず事前準備として、Sitecore Send の購読に関する項目を準備していきます。

Email list の作成

今回は Email List を新規に作成をします。このメールリストは標準のフィールドとして、Email と Name の項目だけが用意されている形とします。

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Landing Page の作成

メールの購読をするためのフォームとしてランディングページを用意します。今回は名前とメールアドレスのみを取得する形として、テンプレートで提供されているランディングページで購読の手続きをできるようにしました。

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API キーと Plugin Secret key

Sitecore Send と Sitecore Connect を連携させる場合には、API キーと Plugin Secret key の2つのキーが必要となります。このキーは Sitecore Send の管理画面、More > Settings をクリックした設定画面の左側のメニューから取得することができます。

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レシピの作成

Landing Page と Sitecore Connect の接続

上記の準備が完了したところで、Sitecore Connect を開いて新しいレシピを作成していきます。まず、新しいレシピとしては、Trigger from an app を選択します。

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アプリの画面で、Send を選択します。

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今回は New Subscriber を選択します。

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すでに取得している API キーおよび Plugin Secret Key を設定します。

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Connect のボタンをクリックすると、Email list を選択することができます。今回は事前に作成をしたリストを設定します。

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これでレシピが Sitecore Send の Email list とつながりました。

連携テスト

実際に登録フォームを利用して購読したあと、Sitecore Connect にデータが来るかのテストを実行します。レシピの画面から、Test Jobs の画面に変更をしてテストを実行します。テスト実行の画面に切り替わったあと、ランディングページで購読申し込みをします。

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購読を実行したあと、しばらくすると Success の画面に切り替わります。実際に連携して取得したデータを確認することができます。

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連携データの整理

Excel にデータを渡すにあたって、Sitecore Send のコネクタで利用できるパラメーターに関しては以下のように標準の項目のみとなっています。

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実際にはフォームから Name という形で名前も Json のデータで受け取っていますが、このままでは Excel に連携をする際にデータを指定することができません。そこで、取得している Json のデータを利用できるように、Workato が提供している Json tool を利用します。

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設定をする項目は2つ用意されています。まず、Sample Document には事前にテストをしていた Json のデータをそのまま Sample として設定をします。

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また Document に対しては、Formula モードに切り替えて、左側にある Sitecore Send で取得している Step 1 output の部分をクリックします。この後、取得したデータに対して .to_json を追加して、Json のデータで処理を実行できるようにします。

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これで Json で取得しているデータを、次の Excel 連携の画面で項目として扱えるようになります。

Excel との連携

上記のレシピの次のアクションとして、Action in app を選択して、Excel を検索して指定します。

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今回は Add rows in batch を選択します。アクションの指定として、OneDrive に配置している Excel ファイルを設定しにいきます。ログインをして対象となるファイルを選択してください。

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なお、今回連携をしている Excel のファイルは以下のようにテーブルを準備しています。

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すでに準備をしている項目を、Excel のテーブルの各項目に対して割り当てていきます。

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仕上がりは以下のようなレシピとなりました。

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動作確認

出来上がったレシピのテストを実行していきます。Sitecore Connect のレシピをテストとして動かします。続いて、以下のようにランディングページから購読します。

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実行結果は以下のように、1行追加されました。

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まとめ

今回は、Sitecore Send と Sitecore Connect が用意しているコネクタを利用して、購読したユーザーの情報を Excel に記録するという実装をしました。実際には、CRM などのシステムに購読という形でメールアドレスをキーとして記録することで、ユーザーがいつ購読を開始したのか、という記録を残せるようになります。Sitecore Connect を利用すると、このようにコードを書くことなく、データ連携を実装することができるのを今回は確認をしました。

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