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Sitecore Cloud Portal のログインとして SSO を追加する - Auth0

Sitecore Cloud Portal

公開日: 2024-07-16

Sitecore Cloud Portal で SSO を設定する際の SAML 認証を Microsoft Entra で設定する方法を以前は紹介しましたが、今回は Auth0 と OpenID Connect で接続する手順について紹介をします。

Auth0 側の設定

今回は Auth0 の評価版(無料)を利用して設定を進めていきます。まず、ログインをするテストユーザーとそれが所属する組織を作成します。

  • Organization を作成する
  • User Management - Users でログインが可能なユーザーを作成します
  • 作成をした Organization に作成をしたユーザーを割り当てます
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続いてアプリケーションを追加します。左側のメニューの Applications - Applications を選択します。今回は以下のように表示されています。

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右上の Create application のボタンをクリックして、アプリケーションの名前を設定します。

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Continue のボタンをクリックして、アプリケーションを作成します。必要な設定は以下の通りです。

  • Domain および Client ID は Sitecore Cloud Portal の設定に必要となります
  • Application Type は Regular Web Application を設定します
  • Allowed Callback URLs の項目には https://auth.sitecorecloud.io/login/callback を設定します

これで Auth0 の最初の準備は完了です。

Sitecore Cloud Portal での作業

続いて Sitecore Cloud Portal 側の設定を進めていきます。前回と同様に Admin のメニューから左側に表示されている Single sign-on ( SSO ) を選択してください。

cloudportalsso24.png

SSO の設定として OpenID Connection を開くと以下のような画面に切り替わります。

cloudportalsso27.png

ここでは3つの項目を設定します。

  • Email domains
  • Issuer URL には Auth0 が利用しているドメイン名を利用して、 https://your-tenant.auth0.com/.well-known/openid-configuration という形で設定をします。
  • Client ID を取得して設定する

保存をすると、ドメインの認証の画面が表示されます。

cloudportalsso28.png

表示されているキーを DNS のテキストレコードとして実装してドメイン認証を済ませてください。以下は、 GoDaddy のサービスで DNS のレコードを追加した一例です。

cloudportalsso29.png

キーが反映された後、認証が終わるとダイアログが以下のように切り替わります。

cloudportalsso02-4.png

続いて Test SSO Connection を実行します。このボタンをクリックすると、以下のように Auth0 のログイン画面が表示されました。

cloudportalsso30.png

ログインに成功すると以下の画面が表示されます。

cloudportalsso20.png

無事成功しているのを確認して、Enable SSO connection のボタンを押して有効にします。画面は以下のように変わります。

cloudportalsso31.png

Enable Now のボタンをクリックして、SSO の設定が進み設定中のアイコンが回ります。

cloudportalsso32.png

しばらくして、以下のように表示されれば SSO の設定は完了となります。

cloudportalsso33.png

該当ドメインのユーザーを追加する

今回は Entra ID の時に比べて作業の説明が短く済んでいることもあり、ユーザーの追加を実行します。まず、招待をするユーザーのメールアドレスを追加します。

cloudportalsso34.png

該当するメールアドレスにメールが届きます。

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クリックをすると、Web サイトに移動をして招待されていることが確認できます。

cloudportalsso36.png

無事、Auth0 のアカウントでログインをすることができました。

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まとめ

Microsoft Entra とは SAML 認証でログインができるように設定をしましたが、今回は Auth0 と OpenID Connection を利用して認証ができるように設定をしました。この2つの認証に対応していれば、多くの認証サービスと連携することができます。

DNS でのドメイン認証、またサービス間で必要な値を相互に設定する必要がどちらもありますが、一度設定をすれば認証側でユーザーの管理ができるようになるので、なるべく SSO を利用して運用したいところです。

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