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Sitecore 10.4 がリリースされました

Experience Manager (XM)Experience Platform (XP)

公開日: 2024-05-31

ブログのリニューアルで更新を停止している間に、Sitecore 10.4 がリリースされました。細かい情報はリリースノートに任せますが、10.4 に関するポイントを紹介します。

10.4 のサポートについて

Sitecore 10.4 は XM および XP の2つのエディションでリリースされました。XC に関しては 10.3 でリリースが終了する形です。サポートライフサイクルは以下のページで紹介されています。

これまでのバージョンは年末にリリースされることが多かったのですが、10.4 は 4 月末というタイミングでリリースされたこともあり、メインストリームサポート 3 年でその年の年末ということになるため、感覚的には少し長く感じます。

  • メインストリームサポート - 2027 年 12 月 31 日( 3 年 8 カ月 )
  • 延長サポート - 2030 年 12 月 31 日
  • 維持サポート - 2032 年 12 月 31 日

早めに 10.4 にバージョンアップすることで、サポートを受ける期間を長く設定できることもあり、今バージョンアップを検討している会社にはちょうど良いバージョンとなります。

DXP ツールへの移行支援

関連ツールとして、以下の2つのツールがリリースされました。

XM to XM Cloud Content Migration tool

このツールは Sitecore CMS で管理しているコンテンツアイテムを XM Cloud の環境に移行する際に利用できるツールです。XM Cloud はヘッドレスでの実装となるためレンダリングの部分は作り直す必要がありますが、Sitecore のアイテムに関してはそのまま維持、移行することでコンテンツのマイグレーションの手間を省略することが出来ます。

xDB to CDP Migration Tool

Sitecore XP で利用しているユーザー情報に関して、Sitecore CDP のプロファイルとして移行することが出来るツールの提供を開始しました。すでに Sitecore XP でマーケティング機能を利用している企業が、過去に蓄積したデータを活用しながら新しいツールでパーソナライズなどを展開することが可能になります。

このツールは Sitecore Connect のレシピとして提供しています。CDP を利用する際には Sitecore Connect で他のシステムとの連携も重要になってくるため、その最初のデータを XP から移行することが出来るのは便利ですね。

SXA 10.4 および Headless 22.0 リリース

XM および XP で利用することができるコンポーネント集の Sitecore Experience Accelerator がバージョンアップ、Tailwind CSS への対応や Next.js をデフォルトでサポートという形となりました。特に Headless 22.0 での Next.js + Experience Edge を組み合わせることで、XM Cloud と互換性の高いサイト構築が可能になります。

まずは Sitecore 10.4 にアップグレード、その後ヘッドレス化を進めていき、最終的に次はバージョンアップではなく XM Cloud に移行をしてバージョンレスの SaaS CMS の採用というプランを組みやすくなります。

まとめ

すでに確認されている Bug Fix だけでなく新機能もいくつか追加されています。詳細はリリースノートをご覧ください。

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