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Sitecore Experience Platform 10.3 インストールの Tips

Experience Platform (XP)

公開日: 2023-07-13

Sitecore Experience Platform を仮想マシンなどにインストールをする際に Sitecore Install Framework を利用します。今回はその際の Tips を紹介します。

前提条件

今回は Sitecore Experience Platform 10.3 を以下の環境に対してインストールをする手順を紹介します。

環境の準備

上記の Zip ファイルを今回は c:\projects\sif に展開します。展開したフォルダの中には、サイトコアのライセンスとなる licence.xml もコピーしてください。

続いてSitecore をインストールする際に必要となるモジュールをインストールするために、setup.exe を実行してください。以下の画面が表示されます。

xp103install01.png

ここで Install のボタンをクリックすると、必要なプログラムがインストールされます。インストールが完了したあと、再起動をしてください。

続いて Solr のインストールをしますが、この際にはパッケージを展開しているパスに移動をして、以下のコマンドを実行してください。

PowerShell
Install-SitecoreConfiguration .\Solr-SingleDeveloper.json

これで Solr が C:\solr-8.11.2 へのインストールが完了となります。

続いて、これまでであれば XP0-SingleDeveloper.ps1 の値を設定してインストールを開始、となりますがマイクロソフトの SQL Server において、 TrustServerCertificate の項目が true と設定しないと動かない形となりました。

これに関しては対象となるバージョンは 9.3 以降で、以下のようにサポート技術情報を公開しています。

実際のエラーの画面は以下のような形です。

xp103install02.png
Plain Text
[ XConnectXP0_CreateShardApplicationDatabaseServerLoginI... : InvokeSqlcmd
--------------------------------------------]
Install-SitecoreConfiguration : A connection was successfully established with the server, but then an error occurred
during the login process. (provider: SSL Provider, error: 0 - The certificate chain was issued by an authority that is
not trusted.)
At C:\projects\sif\XP0-SingleDeveloper.ps1:82 char:1
+ Install-SitecoreConfiguration @singleDeveloperParams *>&1 | Tee-Objec ...
+ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
    + CategoryInfo          : NotSpecified: (:) [Write-Error], WriteErrorException
    + FullyQualifiedErrorId : Microsoft.PowerShell.Commands.WriteErrorException,Install-SitecoreConfiguration

このエラーが出た場合は、以下の手順でインストール済みのものを削除してください。

  • SQL Server のデータベース
  • IIS で作成されているインスタンス
  • inetpub\wwwroot の下に作成されたサイトの情報

インストール前の状況に戻ったところで、xconnect-xp0.json のファイルの設定を変更します。変更点は4か所で、以下のコマンドが対象です。

  • CreateShardApplicationDatabaseServerLoginInvokeSqlCmd
  • CreateShardManagerApplicationDatabaseUserInvokeSqlCmd
  • CreateShard0ApplicationDatabaseUserInvokeSqlCmd
  • CreateShard1ApplicationDatabaseUserInvokeSqlCmd

設定としては、

JSON
                "TrustServerCertificate": true,

の1行を追加するだけです。1つ目のコマンドのコードを参考までに記載しておきます。

JSON
"CreateShardApplicationDatabaseServerLoginInvokeSqlCmd": { 
            "Description": "Create Collection Shard Database Server Login.", 
            "Type": "InvokeSqlcmd", 
            "Params": { 
                "ServerInstance": "[parameter('SqlServer')]", 
                "Credential": "[variable('Sql.Credential')]", 
                "InputFile": "[variable('Sharding.SqlCmd.Path.CreateShardApplicationDatabaseServerLogin')]", 
     "TrustServerCertificate": true, 
             "Variable": [ 
                    "[concat('UserName=',variable('SqlCollection.User'))]", 
                    "[concat('Password=',variable('SqlCollection.Password'))]" 
                ] 
            }, 
            "Skip": "[or(parameter('SkipDatabaseInstallation'),parameter('Update'))]" 
        }

4か所追加したあと、改めてスクリプトを実行してください。しばらくするとインストールが完了します。

xp103install03.png

インストール完了後、ログインをすると管理画面が表示されます。

xp103install04.png

まとめ

今回のエラーに関しては xconnect のインストールの際に SQL Server の接続に関して暗号化が必須となったため、インストール手順で必要な項目を追加するという形になっています。xConnect は Experience Manager ( CMS のみ )では利用しないため、Sitecore Experience Platform の新しい環境を用意するときに気を付ける項目となります。

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