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Sitecore XM シリーズ - セットアップ

Experience Manager (XM)

公開日: 2021-09-22

これまで Sitecore Experience Platform (以下 XP)のデモ環境のセットアップを紹介してきましたが、今回は CMS のみのインスタンスを立ち上げる Sitecore Experience Manager (以下 XM)の環境をセットアップしていきます。

前提条件

今回は、以下の環境が整っていることを前提として、セットアップを進めていきます。

  • Windows Server 2019 Standard
    • Microsoft Azure の仮想マシンとして起動
  • SQL Server 2019 Standard
  • Visual Studio Code

パッケージの展開

Sitecore のサイトから XM のファイルをダウンロードします。今回は、10.1.1 をダウンロードします。

  • Sitecore 10.1.1 rev. 005862 (Setup XM1 Developer Workstation rev. 1.2.3-r6).zip

この zip ファイルを c:¥projects¥sif のフォルダに展開します。

xm01.png

展開をしたフォルダに License.xml のファイルをコピーしてください。

モジュールのインストール

展開をしたフォルダにある setup.exe を起動します。すると Sitecore Install Assistant の Welcome 画面が表示されます。

xm02.png

Start ボタンを押すと次の画面に切り替わります。この画面に表示されている Install のボタンをクリックすると、Windows Server に必要な設定が一通り自動的に実行されます。

xm03.png

インストールが完了すると、再起動をしてくださいというメッセージが出てきますので、再起動を実行します。

Solr のインストール

ここからは c:¥projects¥sif のパスあるファイルを利用してインストールの手続きを進めていきます。まず、Solr のエンジンをインストールするために、以下のコマンドを実行してください。

PowerShell
Install-SitecoreConfiguration .\Solr-SingleDeveloper.json
xm04.png

このコマンドで Solr のインストールが完了して、サービスとして起動するようになります。

インストールスクリプトの変更

上記のフォルダに、XM1-SingleDeveloper.ps1 というスクリプトが準備されています。このファイルの、以下の項目を変更してください。

項目

説明

$Prefix

DB や インスタンス

XM1

$SitecoreAdminPassword

admin のパスワード

b

$SCInstallRoot

インストールのルート

c:¥projects¥sif

$SitecoreContentManagementSitename

CMS の URL

$Prefix.cm

$SitecoreContentDeliverySitename

デリバリーサーバーの URL

$Prefix.cd

$IdentityServerSiteName

Identity Server の URL

$prefix.identityserver

$SolrUrl

Solr の URL

https://localhost:8983/solr

$SolrRoot

Solr インストール先

C:\Solr-8.4.0

$SqlAdminPassword

SQL Server のパスワード

password

変更をしたあと、Powershell から以下のコマンドで実行をしてください。

PowerShell
.¥XM1-SingleDeveloper.ps1
xm05.png

インストールが完了すると、IIS 管理ツールを開くと3つのインスタンスが追加されています。XM1 の構成となるため、CM サーバー CD サーバー、Identity Server の3つのインスタンスになります。

日本語リソースのインポート

管理画面でログインをして、Desktop を開き、右下にあるデータベース名を Core に変更をします。

xm06.png

Control Panel を開き、Localization - Add a new language をクリックします。ここで _Japanese(Japan):日本語(日本)_ を選択します。

xm07.png

日本語のリソースをダウンロードします。

  • Sitecore 10.1.1 rev. 005862 (ja-JP).zip

このファイルを Sitecore の管理ツールをインストールしているパスの App_Data に展開します。

xm08.png

その後 iisreset を実行して再起動すると管理画面が日本語になります。

xm09.png

まとめ

これまでの Sitecore Experience Platform の環境と大きな違いとしては、XM は CM と CD に分かれて展開していることです。これにより、モジュールのインストールなどの手順も変わってきます。いくつかのモジュールのインストール手順に関して、今後順次紹介をしていきます。

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