Sitecore JSS - Headless SSR - Part.1

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今回は JSS のアプリの展開方法について紹介をします。利用するのは前回までの JSS のアプリ、そして Sitecore のインスタンスを利用して、Node.js のアプリケーションホスティングを利用して、サイトを公開する形です。

前提条件

Sitecore のインスタンスは仮想マシンとして立ち上げて、JSS のアプリがインターネットを通じて Sitecore にアクセスすることができるようにしてあります。また、API キーなどもすでに作成されており、FQDN でサーバーを参照できるようになっていることを前提とします。

また Headless のトポロジーを紹介します。

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右側が訪問者で、Node.js のインスタンスにアクセスをします。この Node.js のインスタンスは、アクセスがあると必要な情報を取得するために、左側の Sitecore CD にアクセスする形となります。必要な情報を取得した Node.js のインスタンスが返答をして、ブラウザにページが表示されるようになります。

Sitecore 側の環境の確認

サイト設定の確認

厳密にはホスト名を指定する必要がありますが、今回は検証ということで、ホスト名に関しては * を指定します。ホスト名の設定は、アイテム /sitecore/content/demo/react-app/Settings/Site Grouping/react-app のホスト 名の項目が該当します。

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API キーの確認およびパブリッシュ

API キーでアクセスできる偽装ユーザーの項目が空欄の場合は、extranet\anonymous を入力してください。

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更新をした場合は、該当するアイテムをパブリッシュします。

サイトの公開

これまで、アイテムの同期をしてページの表示などを確認していましたが、データは Master データベースに蓄積されており、実際に外部から見ることができるように、サイトの公開をする必要があります。

関連するアイテムをパブリッシュするために、以下のように作業をしてください。

  1. JSS サイトのアイテムを選択する

  2. 右クリックをして、アイテムをパブリッシュをクリック

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  3. サブアイテム、関連アイテムの項目をチェック、言語も対象となる言語を選択してパブリッシュします。

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上記の結果、サイトにアクセスできることを確認します。

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これで Sitecore の準備ができました。

Headless SSR プロジェクトの作成

デリバリー用の Node.js を作成するために、新しいプロジェクトを作成します。テンプレート名は node-headless-ssr-proxy になりますので、以下のコマンドで実行をします。

jss create react-app-cd node-headless-ssr-proxy

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作成したプロジェクトのファイルのうち、config.js ファイルに設定を書き込んでいきます。まず最初に、アプリの名前を指定します。

let appName = process.env.SITECORE_JSS_APP_NAME;

これを

let appName = process.env.SITECORE_JSS_APP_NAME || `react-app`;

と後ろにデフォルト値を入れます。続いてサーバー名の設定項目

const apiHost = process.env.SITECORE_API_HOST || 'http://my.sitecore.host'

後ろのサーバー名を、自分で利用しているサーバー名に変更してください。https で利用している場合は、https から記述する必要があります。最後に API キーを

apiKey: process.env.SITECORE_API_KEY || serverBundle.apiKey || '{YOUR API KEY HERE}',

に設定します。デフォルトのコンテンツを切り替える場合は、以下の1行の言語を en から ja-JP に変更してください。

const language = layoutServiceData.sitecore.context.language || 'ja-JP';

これで config.js に関する設定は完了しました。

build ファイルのコピー

元々の react-app のプロジェクトで build を改めて実行してください(前回から何も変更がなく、build フォルダがあればそれで問題ありません)。この中身を、新しく作った react-app-cd のプロジェクトの、 dist/react-app を作成してコピーします。

ディレクトリは下図のようになります。

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動作確認

上記の設定が完了していれば、手元の環境で動作確認をします。

npm run start

実行するとすぐに以下の様なメッセージが表示されます。

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ローカルの 3000 番にアクセスする形となりますので、http://localhost:3000 にアクセスします

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まとめ

これで動作確認が完了しました。次回はこのプロジェクトを各種プラットフォームに展開していきたいと思います。